BuzzFeedがNewFrontsでクチコミの可視化・最適化を可能なものにするデータ解析ツールPOUNDを発表
NewFrontsではBuzzFeed(BuzzFeed Motion Pictures)による新しい番組タイトルの発表はなかったようですが、注目すべきはBuzzFeedが動画キャンペーンの効果が分かる「Video Dashboard」を、クライアント向けに今年後半に提供開始するという点。そして「POUND」というプラットフォームの発表した点です。
「POUND」は、Process for Optimizing and Understanding Network Diffusionの略で、その名の通りBuzzFeedから発せられたストーリーが、どのような経路を辿って伝わっているのかを明らかにする仕組み。口コミを測定可能なものにすれば、最適化も実現できるという、かなり意欲的なプラットフォームです。
(via BuzzFeed Tech Blog)
その他に面白い話題をいくつか。まずBuzzFeed Motion PicturesのプレジデントZe Frankによると、BuzzFeedでは90秒以下の短尺動画を毎週50時間分もつくって公開しているらしいです。
そして、この1年でつくった動画は1840本、動画の再生回数は月間10億回(2年半前は1700万回)、動画のシンジケーションは20プラットフォーム以上。非言語で理解しやすい動画フォーマットも影響して、40~50%が米国外からの再生となっているようです。短尺の動画はアニメーターやイラストレーターやデザイナーで構成された制作チームで、毎週60~70本くらいつくられているそうです。
今後BuzzFeed Motion Picturesから短尺動画だけでなく、テレビ番組や映画などの長尺動画の展開も、いろいろと明らかになってくるみたいです。
最後にCEOのJonah Perettiの発言を。
.“As long as we have impact and scale, we don’t care where people view our media.”
分散型メディアはいきなりは立ち上がらないと思いますが、ひとたびメディアブランドが立ち上がれば、あとは人々が集まるところ、どこにでも寄生していく感じかもしれません。
all pics by BuzzFeed Tech Blog