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メディアとテクノロジーの交差点

大手パブリッシャーtroncの動画展開戦略、切り札は自動生成技術の採用

Los Angeles TimesやChicago Tribune などの新聞を展開するtronc(Tribune Publishing)の会長が、動画の本数を大幅に増やすとNYTが報じているのですが、そのやり方がすごいです。

 

具体的には1日あたりで配信する動画の本数が現状では数百本なのに対して、今後はなんと2000本まで増やす方針ということで、かなり意欲的なんですが、それを実現するために、動画の自動生成技術を活用するっていうことで、二重に驚きました。もうそんなところまでいっているのですね...

 

動画の自動生成技術を提供する会社は大きく2つあって、それがWochitWibbitzという会社なのですが、troncは後者と今回提携して動画を制作していくようです。

 

WochitとWibbitzは、ともにニューヨークとテルアビブに拠点を持って事業展開しており、前者はTime Inc.・CBS Interactive・The Huffington Post・Rotten Tomatoes ・NowThis Newsが活用、後者はtroncの他にBonnier・Hearst・Gannett・Weather Channelが活用しているとのこと。

 


分かりきったことですが、動画をつくるのはそれなりにコストがかかるわけですが、さすがに全てを自動生成するというところまではいかないものの、ある程度フォーマットが固まっていれば、自動生成技術によってコストを抑制して動画の量産体制を組むことができるようになるのかもしれません。

実際にこれらの技術を活用して作成された動画が下記に掲載されていますが、特に人がつくったものと遜色がないように思えます。

 

 

 

As Online Video Surges, Publishers Turn to Automation