レンタルDVDキオスク端末のRedbox、動画配信サービスに再参入か?
米国でスーパーマーケットに行くと出入口やレジ周りに、自動販売機みたいなレンタルDVDのキオスク端末があるのですが、これを運営しているのがRedbox。文字通りの赤い箱なんですが、この会社がRedbox Digitalという動画配信サービスをまた始めるようです。
「また」というのは、実は過去にVerizonと共同出資でRedbox Instantという、Netflix対抗の意欲的なサービスを始めたのですが、ローンチ後18ヶ月で閉鎖したという経緯があるからなんです。18ヶ月で止めるっていうのも、なかなか決断が早くて、それはそれですごいと思うんですけれども。始めるより、止める方が難しいので。
その後VerizonはAOLを買収し、無料モバイル動画配信のGo90を始めたり、かなり動画配信に注力していますが、Redboxはというと年々売上が下がっていました。これだけNetflixで映画を見るようになると、いろいろとシンドイものがあります。
よく読むと、Redbox DigitalというのはNetflixっぽいサービスを推進しようと考えているわけではなく、iTunesで展開されているようなレンタルモデルを展開しようとしているっぽいですね。米国では劇場公開からVOD配信まで記憶が正しければ90日開けるというのが慣例だった気がするのですが、Redboxは新作のレンタルで確たるポジションを築きたいのかもしれません。Netflixに対抗するために新作レンタル配信を狙うのは、それはそれで理にかなっている気もします。
ただ、最近Sean Parkerが劇場公開と同時配信を50ドルで実現するモデルを推進していたり、NetflixやAmazonが作品の権利を買って90日のルールを壊しつつあるので、新作のレンタル配信でポジションを築けるのか、正直よく分かりません。
そもそも、場所によってはAmazon Freshみたいなデリバリーの登場で、スーパーマーケットに行く頻度自体が下がっていると思うので。さてさて。